テオバルド・リヴェッラ リヴェッラ・セラフィーノは、家族代々で引き継がれてきた伝統的イタリアの家族経営の小さなワイナリーだ。1967年、現在のオーナーであるテオバルドの代となってからは瓶詰めも始めるようになった。兄のグイドは、かのガイヤでエノロゴとして活躍し、自己主張あるワインをつくっている。一方、テオバルドは個性や複雑味が強すぎない、誰もが飲み疲れをしないワインづくりを行っている。実際、彼のワインは一度口にするとそれがすぐにわかる。 彼らの畑“モンテステファノ”はバルバレスコの中でも特に貴重な畑である。粘土質に沖積物が混ざった理想的な土壌だ。上質のワインを決めるのは99%ブドウの出来にかかっていると明言し、ほぼ1日中畑で過ごしている。ブドウ畑は、草の繁茂をコントロールし、畑の手入れとしては硫黄と銅のみを使用し農薬や除草剤を使用していない。ブドウは樹齢50年以上のものがほとんどで、収穫時のブドウは素晴らしくバランスの取れた上質な仕上がりとなる。 ワインづくりも昔ながらの製法を守り続けており、発酵には温度管理機能のついていないステンレスタンクのみを使い、熟成には大樽のみを使用している、その中には100年以上にわたって代々受け継がれてきた大樽もある。伝統を受け継ぎながらつくられるそのワインの構成は最高ともいえ、果実味、アルコール、酸味とタンニンのバランスが完璧にとれている。 親しみやすいワインづくりであるがゆえに、リヴェッラ・セラフィーノのワインを口にふくんだとき、最初に受けるインパクトは少ないかもしれない。しかし、じっくりと味わうことによってその素晴らしさを堪能できる奥深いワインなのである。 |
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