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ワイングラス選び

ワイングラス
ワイングラスにはたくさんの種類がある。
写真は開口部の広がったワイングラス。
ワインの美味しさを引き出す上で、最も重要なのはグラスです。同じワインを異なるグラスで飲んでみると、味や香りが全く別物になってしまうほどです。しかしワインに興味をもつ多くの人でも、ワインの色、香り、味わいばかりを気にして、グラスにはあまり注意を払わない人が多いのが現状です。

基本的なワインの風味は、ブドウ品種の個性である果実味、酸味、タンニン、アルコールの力関係により決定されます。ワインは適度な温度でのみ、香りは本来の広がりをもたらします。低いと香りがあまり感じられず、一方、高い温度ではアルコールばかりが強調されてしまいます。グラスの形状が本来の機能を発揮するためには、ワインが適切な温度で、適切な量注がれることが重要です。一般的に白ワイン約90〜100cc、赤ワイン約 120〜150ccが適量で、目安としては各グラスの1番太い当たりの下ぐらいまでです。

 
色々なブドウ品種や個々のワインの微妙な特質を十分楽しむには、それぞれに応じた形状のグラスを使うことがとても重要です。グラスの形状はブーケの善し悪しや強さに影響します。 しかし、そういったグラスは高価で、一般のワイン愛好家でそれぞれのワインにあったワイングラスを揃えることは難しいですし、割れやすいため取り扱いも大変です。
 
ISOテイスティンググラス
ISOテイスティンググラスの寸法(単位:mm)

試飲ということをベースに考えるならば、国際標準化機構(ISO)の規格に基づいたテイスティンググラスが良いでしょう。いつも同じグラスを使用することで、ワインの評価を一定条件で保つことができます。ワインはグラスを違えるだけで味わいが変わる繊細な飲み物だけに、いつも同じグラスでテイスティングすることも必要です。もちろん普段の食事にも使用できます。

RIEDEL
チューリップ型ワイングラスの例
(C) RIEDEL

一般的には白でも赤でも、大きめのチューリップ型のグラスを使うのが良いでしょう。開口部が広がっているグラスは香りを閉じ込められないので、あまりお勧めできません。開口部が厚ぼったいグラスも口当たりを悪くするので避けた方がよいでしょう。

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