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ワインに関連する言葉には、聞きなれないものも少なくありません。ここでは主に、当サイトのワイナリー紹介、またワイン紹介のテクニカルシートに頻出する用語をカテゴリー別に解説しています。
地質に関する用語
マール|MARNA <伊:マルナ>
泥灰土。元来海あるいは湖の沈殿岩からなる、石灰と粘土質を35%〜65%含む堆積土。
 
粘土質土壌|ARGILLA <伊:アルジッラ>
元来川、湖、潟、海の沈殿からなる粘土質。長い時間を経た、また先存の岩が変化しながら沈殿・蓄積してできた土壌。
 
石灰質|CALCAREO <伊:カルカレオ>
炭酸塩を多く含む石灰質の堆積土壌。しばしばこの石灰岩には粘土質とケイ質の存在がみられる。この土壌で栽培されたブドウからできるワインには酸の割合が高い。
 
栽培に関する用語
グイヨー(仏語:Guyot)
フランスのぶどう栽培家の考案による栽培方式。杭と針金で作った垣根に、長い枝を折り曲げ針金にしばり付け、収穫が終わり落葉した後に剪定をする。毎年繰り返すことで幹は太くなり、あとは同じ形で栽培していくことができる。
 
クリュ(仏語:Cru)
限定されたブドウ畑、あるいは更に限られたブドウ畑の一部の地域ごとの格付け。クリュの格付けをされたブドウは品質が高い。
 
ペルゴラ|PERGOLA <伊:ペルゴラ>
つる棚スタイルのぶどう栽培の方式の一つ。トレンティーノとヴェネト地方の栽培はペルゴラが主流である。設置に手間がかかるが、ぶどうの房に通気がよく隠花植物の病気のリスクを抑える利点がある。
 
醸造に関する用語
SO2
二酸化硫黄の化学式。空気中にも存在するので、ワインの中には元来SO2は存在する。ワインの殺菌作用、酵母の働きを抑制する作用、酸化防止作用の役割を果たすが、必要最小限のSO2を使って美味しいワインを作ることが見直されている。世界各国では基準が異なるが日本では350mg/l。
 
アパッシメント|APPASSIMENTO <伊:アッパッシメント>
ぶどうの水分を除去し果実の糖分を凝縮させるプロセス。ぶどうはそのまま木でアパッシメントさせるか、あるいは収穫して風通しがよく日の当たる場所にトウやヨシで編んだ棚の上において乾燥させる。
 
バリック(仏語 Barrique)
225リットルと228リットルの発酵、あるいは熟成用の木樽をさす。225リットルはボルドー・バリック、228リットルをブルゴーニュ・バリックと呼ぶ。
 
マセラシオン|MACERAZIONE <伊:マチェラツィオーネ>
ブドウ液に成分を抽出させるために、果皮や種を接触(漬け込む)させる作業。
 
マロラティック発酵|FERMENTAZIONE MALOLATTICA 
<伊:フェルメンタツィオーネ・マロラッティカ>
ぶどうに含まれるリンゴ酸が乳酸菌発酵によって、乳酸と二酸化炭素に分解され、ワインの酸味が柔らかくなる。
 
モスト|MOSTO <伊:モスト>
圧搾工程を経たぶどう果汁。約80%の水分と糖分、酸からなる。
 
ルモンタージュ|RIMONTAGGIO <伊:リモンタッジョ>
イタリア語ではリモンタッジョという。タンクの上部に浮き上がる果皮と種からなる果帽を、タンクの下部から抜きポンプで上部にある果帽に循環させ、成分を抽出させる方法。軽めの抽出に有効である。

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