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こんな考えをもってやっています

イタリアは職人の国と昔から言われているように、こんな分野にまで職人がいるのかと驚かされることが多いものです。

ワインの世界も例外ではありません。イタリアのワイナリーを巡ると、各造り手が実に多種多様の考え方で、そして自分自身が最も良いと信じる方法でワイン造りをしています。まさに、それぞれの造り手が自分の職人魂に忠実に従っている、という感じです。イタリアのワインを話題にする際、「ワイナリー」と呼ぶよりも「造り手」と表現するほうがピッタリくる感じがするのは、そのせいなのかもしれません。

近年、イタリアワイン業界は世代交代の時期にあります。親から引き継いだワイナリーを、三十代前後の息子達が、彼らの若く柔軟な考え方でワイン造りをし、今までに無かった個性を発揮し始めている所がどんどん増えてきています。彼らの良い所は、自分自身の考えだけに固執するのではなく、造り手同士で意見交換や勉強会を常に行うなど、いわゆる「聞く耳」を持っているところ。また、古いものを切り捨てるのではなく、逆にその土地に昔から栽培されていた土着品種を見直し、改良を重ね、研究をし、その土地のそのブドウでなければ味わえない個性的なワイン造りを目指しているというのも、イタリアワイン界の大きな傾向と言えます。

弊社アルファネットは、ピニョーロ、リボッラ・ジャッラ、トカイ・フリウラーノ、マルツェミーノ、ネッビオーロ、アリアニコ、カンノナウ、モンテプルチアーノ、テッラーノ、フェニーレなどの土着品種ブドウを使った、個性的で存在感のあるワインの取扱が多いのも特徴のひとつです。現在、イタリア国内14州から34の生産者を紹介。それらはもちろん、自分達が、舌と目でセレクトし、自信を持って紹介できる所のみ。イタリアに拠点があるからこそ、また、造り手とはイタリア語で会話するからこそ伝わる微妙なニュアンスでのやり取りや、築くことのできる信頼関係が、弊社の大きなアドヴァンテージと考えています。

ところで、現在のワイン市場は、各種ガイドブックに影響されている部分が非常に大きいという事は周知のとおりです。しかし、生産本数が非常に少ない小規模なワイナリー(実はイタリアにはこのようなワイナリーが多い)や、世代交代をして将来的に非常に楽しみなワイナリーなど、イタリアには、ガイドブックの評価だけではカバーしきれない魅力を持った「造り手」が、まだまだ多く存在するのです。
アルファネットはそんな造り手を探し出し、ただ単に紹介するだけではなく、実際にワイナリー、特に畑を訪れ、目で確かめ、造り手の話を聞き、彼らの「手」を見て判断します。良い造り手は、常にブドウ畑で真っ黒になって働いているもの。ゴツゴツとした農夫の手をしており、ツメの間には土が詰まっていたりもします。
良いワインは、カンティーナで出来るのではなく、良い畑から出来るもの
畑でどれだけ働いたかが、実は大きな鍵となっているのです。
アルファネットは、そんな造り手こそ、大切にしていきたいと思っています。

またもうひとつ、非常に重要と考えている事があります。
それは、造り手と消費者の間に入り、互いの顔が見える状況をつくってあげること
消費者にとって、自分が口にするものが、どのような環境で、どのようにつくられたかを知るという事は、とても大切なこと。特にイタリアワインは、フランスワインと違って非常に分かりにくく、まだまだ未知の世界。それを少しでも補うため、ワインごとにテクニカルシートを作り、末端の消費者まで情報が行き渡るようにしたいと考えています。
そして、造り手にとって一番知りたい情報を提供してあげること。
彼らにとって一番知りたい点は、自分のワインがどのように流通・保管・消費され、どんな評価を得たのかという事。

しかし、現状は「買いっぱなし」の業者が多く、どの造り手に聞いても、それが原因でより確かな信頼関係が得られていないのが悩みとの事。たとえフィードバックされた内容がネガティブであっても、逆にそれが今後の品質向上のための良いアドバイスとなります。またそれが結果として造り手とさらに深い信頼関係が築かれ、安定したワインの供給につなげていけるのです。

ワインを通じて、少しでも互いに良い関係を築くことができ、よりおいしいワインを楽しめるよう、常にアンテナを張り、情報を集めるよう努力していきたいと考えております。

Alphanet s.r.l.

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